届いたミシンは、写真で見たよりだんぜんかっこいいマシンだった
箱から出して並べて置く
トマトちゃんがおーっていった
コップさんは感動して、正面から見たりうしろから見たりしている
ツバメさんたちは低く飛びながらきゅっきゅっっていってる
これはすごい、
コップさんは、嬉しいけど半分緊張した顔つきでいう
ミシンは安定感十分、スピード調整無段階
足元のコントローラーつきで両手が自由に使える
さらにすごいのは、これがロックミシンにもなるという
直線縫いやジグザグ縫いができる普通のミシンなんだけど、レバーを引いてまわすと、反対側はロックミシンになるんだって
詳しくないからよくわからないけど、これは相当な機能らしい
(トマトちゃん曰く、1台2役っていうか、2台のミシンがひとつになってるのよ)
コップさんは名前を考えてきたといって、カバンから折りたたんだ紙を取り出した
チームソーイング
ぼくの工房の名前だよ
トマトちゃんがにこにこしている
なんだかそのままだけど、コップさんぽいかも
やがてこの裁縫工房は、とてもいい仕立てをすると評判になる
特に、楽器を入れるケースやバッグ、マーチングで使うフラッグや衣装は、たくさんの団体から注文が入るようになるんだ
その始まりはこんなふうだった
チームソーイング、夏至の日までビーチパラソルの下で作業中